赤荻アナ それでは、製作発表をはじめさせていただきます。私、本日の司会進行を務めさせていただきますTBSアナウンサーの赤荻歩と申します。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)

さて、『水戸黄門』第38部は来年1月7日からの放送となります。先ほど第1話の試写をごらんいただきましたように第38部は第1話、第2話と2週にわたって波乱に富んだ旅立ちをみどころいっぱいにお届けします。前シリーズから登場しました内藤剛志さん演じる風車の弥七もご老公を影から守り、本シリーズも世直し旅を支えます。そして、今シリーズから小沢真珠さんがレギュラーとして世直し旅にご同行されます。新鮮な演技にご期待いただきたいと思います。それではご出演の皆様にご登壇いただきまして、第38部にかける意気込みなどをお聞きしたいと思います。それでは皆様、どうぞご入場ください。

♪あぁ、人生に涙あり
(拍手、出演者一同が壇上に上がり、席につく)

赤荻アナ それでは改めまして、ご出演の皆様をご紹介させていただきます。水戸光圀役は、ご存じ里見浩太朗さんです(拍手)。そして、旅の力強いお供の2人、佐々木助三郎役、原田龍二さんと、渥美格之進役、合田雅吏さんです(拍手)。情報収集などに大活躍、疾風のお娟役を演じていただきます由美かおるさんです(拍手)。旅のお供としてすっかり定着しました、コミカルな演技で人気のおけらの新助役は松井天斗さんです(拍手)。そして、前シリーズで8年ぶりの復活が話題になりました風車の弥七役を演じていただきます内藤剛志さんです。最後に、本シリーズはレギュラー出演者として旅のお供をされます山内志保役を演じていただきます小沢真珠さんです(拍手)。

さて、壇上の皆様にご挨拶をいただく前に、C.A.Lの中尾幸男チーフプロデューサーから、本シリーズのみどころなどもご紹介しながらご挨拶をさせていただきます。では中尾さん、よろしくお願いします。

中尾 C.A.Lの中尾でございます。急に寒くなって参りましたけれども、『水戸黄門』第38部の製作発表にお越しいただきましてありがとうございます。日頃大変ご支援いただきましてありがとうございます。それでは、各レギュラーからのご挨拶をいただく前に、本シリーズのポイントと申しましょうか、特徴についてご紹介させていただきます。
今、第1話をご覧いただきましたように、今回、ちょっと意表をつくスタートになっております。『水戸黄門』は、従来1話完結のドラマでございましたけれども、もちろん本シリーズもそれは踏襲しているんですが、今回は目的地が遠方で、瀬戸内の小藩の領地争いを巡る紛争が起こったというところからお話がスタートしておりまして、江戸から船で旅立って、先に目的地に赴くというストーリーでございます。
一応1話完結でございますけれども、今回は第1話と第2話を併せて、シリーズの事件の背景を描いていくという、前後編ではございませんけれども、ややそれに近い仕立てになっております。波乱の旅立ちだということで、次回を楽しみにしていただこうという趣向でこういうお話立てにさせていただきました。また、先ほどご紹介がありましたように、小沢真珠さんに山内志保役でこのシリーズは、旅に同行していただくという設定になっております。

スタート以来、この8月で38年がたちました。この38部は『水戸黄門』スタート以来39年目のシリーズということになりまして、まもなく40周年ということでございます。この第5話で、ゴロ合わせではないんですが、1111回を迎えて、大変長寿でございます。そういう意味では時代劇の老舗と言われるかもしれません。昨今、老舗の中にはいろいろ事件が起きておりまして、偽装事件ですとか賞味期限を偽っているなどという事件がございますけれども、当番組は39年目を迎えますけれども、これまで全く同じ話を別のときにやったりとか、場所だけつけかえてやったようなことは
一回もございません。そういう意味では毎回、本当に賞味期限なしでいつまでもご安心して楽しんでいただけるというのがこの番組のモットーでございまして、監督、脚本家を含めてベテランの方を軸に、新しい方にも随時参加していただきながら、1話ごと丁寧に皆さんに楽しんでいただけるお話づくりをさせていただいております。そして今回も、多彩なゲストを迎えたシリーズになっております。

放送は来年1月からでございますが、その1月には名古屋の御園座で舞台公演をさせていただくことになっております。番組ともども併せてよろしくお願いしたいと思います。
それでは、私からのご挨拶を終わらせていただきまして、出演者の皆様からご挨拶させていただきたいと思います。どうもありがとうございました。
赤荻アナ 中尾さん、ありがとうございました。それでは、壇上の皆様からご挨拶をいただきます。まずは里見浩太朗さん、お願いします。
里見さん 本日はお忙しいところを、お越しいただきまして誠にありがとうございます。急に寒くなって、これからの京都での撮影が思いやられるような感じで、レギュラー一同考えております。寒いんですよ、京都は本当に(笑)

私本当にあっという間に8年目というんですか、8回目、ちょうど30部から黄門をしてきまして8年も経ちました。月日の流れるのが、本当に早いなとつくづく思っております。本当に今中尾チーフプロデューサーがおっしゃいましたように賞味期限のない安心して食べられる、そんな雰囲気で『水戸黄門』をつくり、また視聴者の皆様方に見ていただきたい。その中に日本人がちょっと忘れかけている人間の愛というもの、
道徳というようなものを盛り込んで心温まる気持ちでテレビの前に視聴者の皆様に座っていただきたい。そんな思いでこれからもつくっていきたいなと思います。
8年やらせていただきまして、ますます隠居の味といいますか、光圀の味とういうものが難しく思えてくる今日この頃でございますけれども、とにかく全体を通してじっくり見ていただける黄門というのもつくっていかなければいけないなと自分自身思っております。

今は時代劇が本当になくなってしまいました。一時は、各局が週に2本放送していたのに、今はほとんど時代が見られなくなってしまった。『水戸黄門』は一生懸命歯を食いしばって、みんなで力を合わせてとにかく守って、つくりたいという意欲で頑張っておりますので、皆様方からも本当に心強いお力添えをいただきたいなと思っております。どうぞこれからもよろしくご支援のほどをお願い申し上げます。ありがとうございました(拍手)
赤荻アナ 里見さんありがとうございました。続きまして原田龍二さん、ご挨拶をお願いします。
原田さん お忙しい中を今日はお集まりいただきまして、ありがとうございます。原田龍二です。38部第1話はご覧になっていただいたように、現在も京都で寒さと戦いながら撮影を順調にこなしています。私、助さん的には、酒を呑んでくだを巻くですとか、女性とのホットな会話も最近なかなかやる機会がないんです(笑)。その上、前シリーズから復活しました風車の弥七さんが投げるあの赤い風車ポーンと勢いよく風車が刺さったりしますと、その場の空気を一変させて全部風車に持っていかれてしまうという今日この頃で、ジェラシーを感じております(笑)。その風車に負けないように演じていきたいと思います。ご支援のほどよろしくお願いいたします。
赤荻アナ 原田さんありがとうございました。続きまして合田さん、ご挨拶をお願いします。

合田さん 渥美格之進役の合田雅吏です。よろしくお願いします。先日、ちょっとした怪我をして病院に行ったときに、待合室で待っていると、隣の廊下でおばあちゃんがリハビリをして歩いていたんですよ。どうも痛いらしくて、なかなか歩が進まなくて、看護士さんに励まされながらやっていました。看護士さんが「格さんですよ」と言ったら、ものすごく喜んで「いつも見ています、頑張ってくださいね」と言われてその日は帰ったんです。その後1週間ぐらいしてから、自分の通院のときに看護士さんに言われました。「あれから、あのおばあちゃんは毎日何も文句を言わずにリハビリをしています!」と(笑)。

合田が言ったということじゃなくて、『水戸黄門』の格さんが励ましてくれたというのが、ものすごく嬉しかったらしくて。こういう人が全国にたくさんいるというのを知って改めて『水戸黄門』のすごさがわかりまして、本当にこれからも責任感を持ってやっていかなければいけないなと思いました。そのためには皆さんにも応援していただかなければいけないので、ぜひともご支援のほどをよろしくお願いいたします。
赤荻アナ 合田さんありがとうございました。続きまして由美かおるさん、ご挨拶をお願いします。

由美さん こんにちは、由美かおるです。どうぞよろしくお願いいたします。今回は、小沢真珠ちゃんが入っていただいて、女同士で、プライベートでもいろいろお話をして、とても楽しい時が過ごせて、嬉しいです。真珠ちゃんとお風呂のシーンなんていうのはあるんでしょうかね(笑)。あと弥七さんとも同じ場所で鉢合わせしたりと、とにかく楽しいシーンがたくさんあるので、楽しみにして、お仕事をしています。私の疾風のお娟としては、やはり立ち回りでも、強さと、そして女性らしい艶やかさを出していきたいと思っています。ますます新鮮な『水戸黄門』をつくっていきたいと思っております。どうぞ、よろしくお願いいたします。

赤荻アナ 由美さんありがとうございました。続きましては、松井天斗さんにご挨拶をお願いします。

松井さん (おもしろおかしい声で)本日は皆様、えぇ『水戸黄門』第38部の製作発表におこしいただきまして、あぁ、ありがとうございま〜す!私がおけらの新助役の松井天斗でございます。どうぞよろしくお願いいたします(爆笑)

私は去年5月11日から撮影を始めまして、何と1年と半経つことになります。これからもどんどん頑張っていきたいと思います。小沢真珠さんも入りまして、オーラをたくさん持っている方の中で私が目立つことができるのか不安でございますが、皆様長い目でごらんいただけるようにお願いいたします。ありがとうございました。(笑)

赤荻アナ 松井さんありがとうございました。続きましては、内藤剛志さんご挨拶をお願いします。
内藤さん (松井さんに向かって)ちょっとやりにくいんだよ(笑)。赤い風車でかなり得をしている内藤でございます。今回も38部で引き続き弥七役をやらせていただくことになりまして、本当に僕はうれしく思っております。まだまだ思うように演技できているとは思いませんが、よろしくお願いします。先ほど里見さんが寒いと言いましたけれども、本当に寒い中ですが、この里見ご老公が率いるご一行はとにかく温かいメンバーなんですね。少なくとも僕はとても居心地よく仕事をさせていただいております。
そして、この温かさというものは、きっとこの現場だけじゃなくて、ブラウン管を通して皆様に届いているかと思います。

約40年近くの『水戸黄門』という番組が続いてきた原動力の一つがその人に対する温かさじゃないかなと思います。僕は今までは、見る側でしたけど、今こうして参加させていただいて、あ、やはりそうなんだという思いを強くしております。

昨日ちょっとうれしいことがあったんですけど。名古屋でタクシーに乗りましてね。珍しいことなんですけど、タクシーの運転手さんが外国の方だったんです。もう10年以上日本にいらっしゃるということで、日本語は話すことしかできないということで。「弥七さん、(日本語は)ちょっと漢字が難しくてね。なぜ富士山を「ふじやま」と書くのに「ふじさん」と言うのか」とか、「だったら山形県は「さんがたけん」でもいいじゃないか」とか、「『水戸黄門』は何で「みときいろもん」じゃないのか」ということをどんどん聞かれまして、答えに困ったんですが(笑)。
ただ、たしか中国から来られた方だと思うんですが、最後に彼は「弥七さん、皆様によろしくお伝えください」と言われました。この皆様というのは、ご老公はじめ助さん、格さんなどご一行のことだと思うのですが、彼の中では『水戸黄門』というご一行が心の中で生きているんだなぁと。「外国人の僕もファンであることを伝えておいてください」といわれて嬉しくなりました。

ご老公から先ほどお話もありましたけれども、時代劇というのは善悪を、喜怒哀楽をはっきりと大きな声で伝えるという素敵なことだと思っております。今後とも頑張っていきますので、ぜひともご協力、宣伝のほうをよろしくお願いします。長くなりましたけれども、これは全部(松井)天斗のせいです。ありがとうございました。

赤荻アナ 内藤さんありがとうございました。そして最後に、第38部のシリーズ・レギュラーとなります小沢真珠さんご挨拶をお願いします。

小沢さん 山内志保役をやります、小沢真珠です。よろしくお願いします。『水戸黄門』という作品は子どもの頃、祖母が大好きで、家族でいつも見ていた作品なので、本当にレギュラーができるということで、とってもうれしく思っています。由美さんとお風呂のシーンなんかあったら本当に家族が喜ぶので、ぜひやらせていただきたいと思います(笑)。

志保という役は、医者を目指して医術の勉強をしている役で、藩の取りつぶしの時にご老公様に助けていただいて、(それが縁で)事件解決へ向けて旅を一緒に続けていくという役なんですけれども、

とにかく時代劇の立ち回りですとか、所作ですとか、セリフ回しだとかがとても難しくて…。日々、監督や助監督の方や里見さんから直接アドバイスをいただいて、毎日が本当に緊張の日々で、充実した日々を送っております。これからも頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします。

赤荻アナ ありがとうございました。それではここで、質疑応答とさせていただきます。
質問者 里見さんにとっては今回が8年目、次の次である10年目は意識していらっしゃるのでしょうか?里見さんの中で『水戸黄門』のこの先のイメージをふくらませていらっしゃるのでしょうか?そのへんをお答えしていただきたいと思います。
里見さん これから先のことですか?やりたいと思っています、もちろん。今も試写を見たんですけれども、今回ご老公の出番がいつもよりちょっと少ないかな、と。助さんと山内兄妹、柳沢の一兎などが主で、まぁ、(ストーリーを)締めていることは締めているなと思っているんですけれども。まだ(自分が)8年たっても、少し青臭いなというような匂いを今、試写を見て感じたんですけれども、その青臭さがなくなるまで、自分で納得するまで続けたいなという気持ちを改めて思いました。

質問者 里見さんが黄門になられて8年ですが、助さん格さんも6年目になると思いますが里見さんからご覧になって、助さん格さんの成長ぶりなどをお聞かせください。また引き続き弥七が登場したり、今回から小沢さんが入られることなどについて、里見さんが思われていることを教えてください。

里見さん もう助さん格さんも6年ですが、私も助さんを初めてやらせてもらったときのことを考えるんですけれども…。ご老公の家臣であり、そしてまた越後の中元問屋の隠居についている用心棒という形で、その辺の匂いを出すのに、私もすごく時間がかかりました。最近のお二人を見ているとだんだんとその匂いが出てきて、立ち回りも落ち着いてきたなという感じはあります。けれどもうちょっとかっこよく……というのは俺よりかっこいい助さんはないんだ、俺よりかっこいい格さんはないんだという意識をもっと持ってもいい。まだ、余裕というんですかね、必死さの方がまだちょっと勝っているという感じで、余裕を持ってもいいかなと思います。

弥七さんは、本当にすべておまえにまかせてもいいよというような、そんな雰囲気を持っていてくださるので、とても安心というのか、レギュラー全体が弥七の存在に頼れるというような感じがありますね。

真珠さんは、由美さんのお娟と比べると、どっちがバラでどっちがユリかわかりませんけれども、きれいな花が咲いたなという感じで(笑)。(今回のレギュラーは)お料理で言うと、前菜からメインまで料理がいろいろな料理が出揃ったなという感じがして、とても楽しいですね。

質問者 小沢さんに質問します。今回、『水戸黄門』ご一行にはじめて加わって、大先輩である由美さんについて、どういう印象を持たれたのかお聞かせください。

小沢さん 素晴らしいです。もう本当に、立ち回りも素晴らしいですし、すべてにおいて本当に憧れの存在という感じです。立ち回りなんかは見ていると、ちょっとできそうに思うときがあるんですけど、いざ入るともうわけがわからないときがたまにあって。大分、最初の頃に比べたらわかるようになってきたと言われたんですけれども、由美さんもそうですし、皆さんそうなんですけれども、現場で初めて立ち回りを殺陣師の方がつけるんですね。それにすぐ対応していかれているのが本当にすごいな〜と思いまして。まだまだこれから撮影で立ち回りがあると思うので、なるべく撮影が押さないように、対応できるように頑張っていきたいと思います。

質問者 由美さんにもおうかがいしたいんですけれども、現場で小沢さんにアドバイスされたりということはありますか。

由美さん 真珠さんは本当に何かを持っている人だと思います。ですから、気持ちでお芝居をすれば、本当にいいんじゃないかと思って。人間的にすごく素直なチャーミングさを持っている方で、とても素敵な女性ですね。自分の思うようにやっていけばいいんじゃないかなと思いますね。

赤荻アナ それでは、質疑応答はここまでとさせていただきます。ありがとうございました。