第38部の最終話の舞台は大奥でしたね。
大奥は、どこかのお武家様のお嬢様しかいけないところなのかな?と思っていたのですが、大奥の中にはいくつもの身分があって、身分が下のほうになると町民からも採用されていたという話を聞きました。
ということで、ちょっと(かなり?)強引ですが、当時の江戸の町の様子を知ることができる江戸東京博物館に行ってきました。

場所は、東京・両国です。
すごい大きな建物にびっくり。

中に入ると、当時の様子を知ることができる資料がいっぱい。ミニチュアや町民の暮らしを再現した建物なんかもありましたよ。

興味がある方は、ぜひ行ってみてくださいね。

江戸東京博物館(東京都墨田区横網1-4-1)

開館時間:午前9時30分~午後5時30分(土曜日のみ午後7時30分まで)
※入館は閉館の30分前まで

休館日:毎週月曜日、年末年始

入館料:一般600円、65歳以上の方300円
※学割あり


第21話のお話で、太吉の家に投げ込まれていたお金が「28両と2分」でしたが、江戸時代のお金はどうなっていたのでしょうか?

金の場合は、1両=4分=16朱だそうです。
銀は重さがそのままの価値で、銭(銅貨)は1個が1文として換算されていたようです。

ちなみに「28両と2分」って現在の価値にするとどのくらいになるんでしょうね。調べてみたところ、生活や相場、価値感が江戸時代と現代では異なるため正確に算出するのは難しいそうですが、試算として江戸中期の1両を米価にするなら約4万円くらいだそうです(*日本銀行金融研究所貨幣博物館ホームページ参照)。とすると、太吉の家に投げ込まれたのは約114万円くらいということになりますね。さすがにびっくりする金額ですね。


18話の冒頭のシーンで、格さんと新助が「あと一里だ!」「まだ一里も?!」なんてやりとりが出てきますが、「一里」ってどのくらいかご存じですか?現代でいうところの「約4km」ほどだそうです。知っておくと便利な江戸時代の単位をまとめてみましたので、参考にしてみてくださいね。

< 重量 >
1貫(かん) 約3.75kg
1匁(もんめ) 約3.75g
1分(ぶ) 約0.375g
< 容積 >
1石(こく) 180
1斗(と) 18
1升(しょう) 1.8
1合(ごう) 0.18
< 距離 >
1里(り) 約4km
1町(ちょう) 約109m
1間(けん) 約1.82m
1尺(しゃく) 約30.3cm
1寸(すん) 約3.03cm
1分(ぶ) 約3.03mm
< 面積 >
1町(ちょう) 10,000
1反(たん) 1,000

第16話では、村の庭先に鯉のぼりが飾られているシーンがありましたね。
江戸時代の端午の節供はどのようなものだったのでしょうか?ちょっと調べてみましたよ。

古代中国では、端午の節供の日に、菖蒲酒を飲んで体のけがれを祓い健康と厄除けを願ったそうです。それが日本に伝わり、菖蒲を尚武(武を貴ぶこと)とかけて、武家社会に拡がっていきました。江戸時代に入ると、幕府は5月5日を重要な祭礼の日として定め、大名や旗本が式服でお祝い品等を携えて、江戸城へ出向くようになります。この頃から、武家に男の子が生まれると門前に幟などを立てて祝うようになりました。これらの風習が裕福な庶民の間に広がり、子供の立身出世を願って、鯉のぼりをあげていたようです。また、紙の兜や人形を作って飾っていました。


ご存じでしたか?
今シリーズより由美さん扮する疾風のお娟の髪型が変わっているんです!

かげろうのお銀としてレギュラーになった22年前の髪型を復活させたそうです。
これからは、お娟の活躍とともに髪型にも注目ですね。


水戸黄門の台本です!1話ずつ冊子になっています。

気になる中は…

シーンごとに、ト書きといわれる場面を説明した部分と役者のセリフで構成されています。


第10話のゲスト・宇梶さんが演じる柏木は二刀流の達人です。立ち回りのシーンは、みどころのひとつ。

立ち回りは、「○○さんは□□さんに上から切りかかかる。□□さんは右によけて○○さんの脇腹を狙う」などなど殺陣師が、撮影現場で殺陣のかたちを作っていきます。宇梶さんも真剣な眼差しで1つ1つの動作を確認しています。

何度か練習し、いざ本番!気迫に満ちた立ち回りシーンになりました。


ドラマでの多くのシーンはスタジオで撮影されています。ガランとしたスタジオに、様々な道具を運び込み、組み立てて、セットを造り込んでいきます。

セットに使う瓦が積み重なっています。すごい量!

庭や町に生えている木も大道具のひとつなんですね。


今回は、ドラマが撮影されている太秦撮影所をおゆきがご案内いたします!

こちらは「俳優会館」と呼ばれる場所で、出演者の楽屋や衣装部屋なんかがあります。役者さんたちは、ここで衣装を身につけて、出番が来るまで待っています。

続きましては、スタジオです。撮影所の敷地内には小さな体育館のような建物がいくつもあり、この中でセットを組んで撮影しているんです。

撮影所の隣には、東映太秦映画村があります。江戸の街並みが再現されていて、まるでタイムスリップしたよう。こちらは一般の方も入場できます(有料)ので、ぜひ遊びに行ってみてください!運がいいと、撮影が見られるかもしれませんよ。

映画村に遊びに行った際は、ぜひ「水戸黄門漫遊の館」も要チェックです。歴代のポスターや番組に関する資料が展示されています。水戸黄門グッズも販売しています。ファンとしては見逃せないですね。

ドラマの撮影現場には多くのスタッフが関わっています。普段は舞台裏で水戸黄門を支えている人たちを紹介していきます!

第1回は「録音」です。

録音は、文字通りドラマの音を管理している人たちです。役者のセリフはもちろん、足音など臨場感を演出する音を、長~いマイクで拾っていきます。撮影中、カメラに映らないようマイクを高い位置で支えているのは、とっても大変そうです。

撮影現場から少し離れた場所では、ヘッドホンをつけたベテランの録音マンがマイクの拾った音をモニターの映像と台本とを照らし合わせてチェックしています。ロケに出たときは、子供の声や電車の音などが入って苦労するそうです。なるほど、時代劇で電車の音が入っては台無しですもんね。これからは、ドラマの音にも要チェックです!

第38部の製作発表は、東京のグランドプリンスホテル赤坂で行われました。製作発表があった後、記者との懇談会があります。

ざっくばらんな雰囲気で行われるため、先ほどの壇上での緊張した面持ちとは打って変わって出演者の皆さんの表情もとても和やか。記者たちの質問に皆さんとても親切に答えてくださいました。

記者からの「オフでの楽しみは?」との質問に、「やっぱりゴルフかな」と笑顔で答える里見さん。

本当に仲が良さそうなお2人。里見さんの「どっちがバラで、どっちが百合か」とのお言葉に納得。本当にお美しいです。


これ、なんだかわかりますか?
実は、手動式スプリンクラー(正式名称はわかりません…すみません)なんです。
撮影所の地面は土なので、殺陣のシーンの撮影では土ぼこりがたちます。
そこで、この道具が登場!
細かい霧状の水で、地面を湿らせて、土ぼこりがたつのを抑えます。

さて、もうひとつの役割は?
それは朝露。
植物などに吹きかけて、しっとりと濡れた朝露を演出してくれます。

この道具こう見えて、かなりの働きものなんです。

10月某日、撮影の合間をぬってポスター撮影が行われました。
撮影用に組まれたセットで、ポーズをとっていく出演者のみなさん。
さすがはプロ!
カメラマンの細かいオーダーに応えて、絶妙な表情を次々につくっていきます。
撮影はとても順調でした。
そして、出来上がったのが今回のポスターです
今までにない斬新でモダンなデザイン。
新シリーズへの新たな展開に期待が膨らみますね。それにしても出演者のみなさん、いい表情です。

ぜひ、ポスターをチェックしてみてください。

撮影初日となった9月3日に出演者、スタッフが一堂に集まり神社前で御祓いを行いました。皆きりりとした表情で第38部の成功と撮影中の安全を祈っています。

最後はプロデューサーの掛け声により、恒例の3本締め。

全員が心をひとつにして、いざクランクインです!