放送日:12月22日 (月)

水戸老公(里見浩太朗)一行は天草へ。老公は、名産品である樫の御用林を見るため福連木(ふくれぎ)村まで足を延ばした。木々の管理をしている庄屋の益次郎(松田洋治)を訪ねると、益次郎は母親のお勢(梓みちよ)と嫁のおきぬ(寺田千穂)の三人暮し。家事の苦手なおきぬに、お勢は小言が絶えない。そんな中、お娟(由美かおる)はおきぬのしなやかな身のこなしを見て、自分と同じく忍びではないかと感じていた。

御用林は代官の緒方又兵衛(大林丈史)が厳しく管理しているが、緒方は材木商の西海屋(石山輝夫)と結託して木々を横流しし、私腹を肥やしていた。山口十三郎(佐藤浩)ほか巡検使が御用林見回りのためにやってきたが、緒方に手玉に取られ不正を見破ることができない。

一方その頃、隠密の達次(横尾成年)は代官所に忍び込み、木々伐採の記録を盗み出すが、追っ手に斬られ深手を負ってしまう。達次は自分をかくまってくれた弥七(内藤剛志)に盗み出してきた記録を渡し、おきぬに届けてくれと託す。

実はおきぬも代官所の不正を調べていた隠密だった。だが二年前、探索の途中の事故で記憶を失ってしまう。その時、おきぬを助けたのが益次郎であった。その後おきぬの記憶は戻ったのだが、普通の女としての幸せな暮らしを手放すことができず、そのまま益次郎の妻として暮らしていたのである。

ご老公がおきぬから身の上を聞きだしていた頃、益次郎とお勢は代官所の役人に捕らえられてしまう。おきぬは代官所へ向かい二人を助け出し、ご老公は緒方と西海屋による御用林の不正を暴くのであった。正体を知られたおきぬは死を覚悟し、益次郎たちの元を去ろうとするが、お勢の心からの説得とご老公の計らいで再び一緒に暮らすことになったのだった。

 

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