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第1話
その縁談一肌脱ぎます(上田)10月25日(月)放送
水戸老公(里見浩太朗)一行が楓(雛形あきこ)の故郷・上田への峠を越えようとしていたその時、突然野盗の一団が現れ、上田紬を運ぶ中馬(ちゅうま)の人々を襲う。中馬とは馬で荷物を運ぶ信州の業者のことである。助三郎(東幹久)と格之進(的場浩司)、楓は野盗を蹴散らすが、紬は谷川へと落ちてしまった。
狙われたのは、楓の幼なじみの清治郎(近藤公園)が若旦那を務める梓屋であった。梓屋が襲われたのはこれで3度目だ。穏やかな人柄だが気の弱い清治郎に番頭の嘉助(中西良太)は、梓屋の行く末を心配していた。
度重なる被害で、金策に窮する清治郎に紬の仲買人・荒金屋(田中健)が金を用立てしてもいいと声をかける。ただし、条件として娘の志津(今村雅美)を清治郎の嫁にしてほしいと言うのだった。
清治郎の窮地を救おうと楓が調べたところ、野盗を雇って中馬を襲わせたのは荒金屋であることがわかった。そのことを知らせに行くと、清治郎は志津と見合い中であるという。志津は昔から清治郎の人柄を好ましく思っており、清治郎もまた志津の清らかな気持ちに好意を抱く。二人が一緒になれば、梓屋も安定すると嘉助は二人の縁談をまとめようと必死だ。そこへ楓が現れ、荒金屋が梓屋の乗っ取りを画策していると清治郎に忠告する。しかし、清治郎は信じようとしない。弥七(内藤剛志)は楓に、老公の知恵を借りるようにと声をかける。
老公は黒幕の尻尾を掴むため、「仲買いの光右衛門」と名乗って一芝居を打ち、悪事をばらされたくなければ、千両用意しろと荒金屋に取引を持ちかける。志津はそのやりとりを聞き、父が悪事に手を染めていると知って目を覚ますよう説得するが、荒金屋は聞く耳を持たない。その様子を陰から見ていた楓は、志津が父親思いのやさしい娘であるとわかり、好意を持ったのだった。
楓は、清治郎に事の真相を知ってもらうために、荒金屋と老公の取引が行われる寺へ行くよう言う。楓を信じようとしない清治郎に、嘉助は、かつて清治郎からの求婚を楓が断った理由を話した。自分と一緒になれば清治郎はいつまでも人に頼ってばかりの情けない男のまま。梓屋の若旦那として一人立ちするためには、自分がそばにいては駄目だと思ったのだと伝える。楓の真意を知った清治郎は、急いで後を追いかける。
寺では荒金屋と結託して一儲けを企んでいた勘定奉行の脇谷佐久蔵(成瀬正孝)たちが千両をおとりにして老公一行を亡き者にしようと待っていた。しかし、老公たちはすべてを見抜いていた。厳しく罰せられた後、荒金屋は自分のような父親でも想ってくれる志津の清らかな心に洗われるのだった。そして楓は、清治郎と志津の仲を取り持ち、晴れやかな気持ちで、故郷を旅立った。