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第1話
温泉宿の印籠泥棒!(碓氷峠)3月7日放送
水戸老公(里見浩太朗)一行は碓氷峠へ。馬方・勘次(酒井敏也)の案内で温泉宿に立ち寄った一行は、湯に浸かって旅の疲れを癒す。ところが、湯から上がってみると荷物の中に印籠がない!焦った格之進(的場浩司)は、老公には黙っていて欲しいと助三郎(東幹久)に頼み込み、嫌がる楓(雛形あきこ)にも印籠探しを手伝うよう強要する。渋々、出入り口を見張る楓だったが、見かけたのは下働きする子供の仙太(宇佐美魁人)だけ。「旅が終わりに近付いて油断したな」と助三郎に言われ、格之進はぐうの音も出ない。格之進は宿ですれ違った勘次が怪しいと睨む。
八兵衛(林家三平)に八つ当たりする格之進を見て、老公は何かあったのかと尋ねる。何とかその場を取り繕った格之進は、上田の実家に立ち寄りたいと言う楓に付き添うことを願い出る。老公は快く二人を送り出すが、実は、それは印籠を探しに出かけるための嘘。格之進と楓は、勘次の家を突き止めて向かう。
家に押し入ると、なんと中には六人もの子供が「お腹減った」とギャアギャア騒いでいるありさま。格之進は怒りを忘れて唖然とする。妻のとら(竹内都子)が闖入者に気付くが、家事と子供の面倒で手一杯。子だくさんで、貧しいながらも実直に暮らしている勘次が犯人だとは思えず、格之進は口を開くことができない。楓は勘次に印籠が失くなったことを伝え、なぜ宿をうろついていたのか訊く。勘次は長男の仙太が下働きをしているので顔を見に行っただけだという。
その頃、印籠は渡世人の駒吉(福本伸一)によって、道具屋の長兵衛(竹中直人)の元に持ち込まれていた。高額を期待する駒吉だが、長兵衛は三ツ葉葵の印籠は頻繁に持ち込まれると言い、溜まってしまったニセ物の印籠をズラリと並べて見せる。仕方なく、駒吉は印籠を懐にしまい店を出る。ところが、長兵衛は印籠が本物であると見抜いており、手下の松吉(笠原紳司)に目配せして後をつけるよう命じる。
老公を大店の隠居だと思った駒吉は、助三郎と八兵衛が通りの手品に湧いている間に、印籠を買わないかと持ちかける。突然、三ツ葉葵の印籠を見せられて、驚く老公。何としても買い戻そうとするが、提示された金額にはとうてい手が出ない。必死に頼み込んで値切り、ようやくへそくりの2両で譲ってもらう。格之進が挙動不審だった理由がわかった老公は、印籠が見つからず途方に暮れていた格之進に声をかける。遂に観念し失態を打ち明けようとする格之進に、老公は印籠は取り戻しておいたと得意気に話す。すべてお見通しだったのかと畏れると同時にホッとする格之進。ところが、中身を確かめてみるとそれは唯のガラクタ。騙された……老公一行は絶句する。
長兵衛は代官の白井将監(菅原大吉)に、水戸光圀の印籠を売りに来た者がいたことを伝える。白井は、古今東西の名品珍品を集めるのが趣味であり、今度はぜひその印籠が欲しいと目の色を変えて喜ぶ。実は、長兵衛が道具屋の主人というのは仮の姿で、本当は霞の甚八という名を馳せた大泥棒。白井と手を組んで盗品を渡していたのだった。長兵衛は駒吉から印籠を盗み、白井に引き取ってもらおうと目論む。
格之進が来て以来、勘次は仙太を心配する。執拗に問い詰めると、仙太は勘次の盗みを手助けしたと泣きながら告白する。勘次は印籠を取り返そうと駒吉の部屋に忍び込む。ところが、勘次は入浴中も印籠を頭に乗せ、肌身離さない用心深さ。勘次は部屋を漁っているところを女中に見つかり、逆に盗人として捕らえられてしまう。一方、同じように勘次の印籠を狙う長兵衛は、手下のお京(李丹)を湯女として忍び込ませ、入浴中の勘次に近付ける。叫び声を聞きつけた老公一行は、駒吉が頭から血を流して倒れているのを見つける。老公は、父を捕らえられうな垂れる仙太に、正直者が損をする世の中は間違っていると勘次を必ず助けると約束したのだった。
印籠を手に入れた長兵衛は、白井に印籠を渡す。その様子を見ていた弥七(内藤剛志)は老公に知らせ、一行は代官所に乗り込む。老公は蔵を開けて無事に印籠を取り戻すと、長兵衛と白井の前にかざす。観念して平伏する長兵衛と白井。老公は、天下の大泥棒を捕まえたと、長兵衛の悪巧みを明らかにする。釈放された勘次は、仙太と抱き合って喜ぶ。老公一行は馬方となった仙太の引く馬に揺られて、碓氷峠を後にしたのだった。