質問者(記者):このシリーズから放送開始40周年となり、今6話か7話くらいまで撮影が進んでいると思います。改めてましてそれぞれ役柄ごとに、今回の第39部の自分の役どころ、見所をアピールしていただければと思います。また演技の工夫やチャレンジしたいこと、シリーズにかける思いなどありましたらお教えください。

里見さん:私はおととしあたり、水戸黄門を7年間演じてきて、やっと黄門がどういう芝居をしたらいいのかというのが見えかけたと思っていたのですが、その時に耳の手術をしまして、東野さんの再放送を見させていただきました。その時に、「あっ、こりゃいかん!だいたいわかってきたというのを撤回します」と思いました。全然分かってなかったような気がしますね。今もまたその気持ちがぶり返していまして、自分の演じた黄門の再放送を見まして、とてもお尻がかゆくなるような、わきの下から汗が出るような思いでした。8年前の演技が、今の自分としては違うと感じる部分が出てきているからだと思います。けれどもそれは、これからどんどん経験を積んで、自分らしい黄門を作っていけるんだなという楽しみでもあるんです。今は、黄門を演じるのが、とても楽しみになりました。


原田さん:里見さんでさえもそんな風に思ってらっしゃるということですから、自分も助さんの役を仰せつかってから、どのように演じていくかということは、これからも考え続けていくと思います。助さんの若さと女好きという特徴と、ご老公のお供の侍としての気持ちの強さとのギャップを、どのようにしたらみなさんに楽しんでいただけるかということをテーマにして頑張っていきたいと思います。


合田さん:格さんは真面目というベースもあるのですが、それだけでなく明るい部分をもっともっと出していきたいと思います。また立ち回りにしても、演技にしても、もっとステップアップしていきたいと思います。先ほどのオリンピックの話しになりますが、必死であればあるほど感動を伝えられるということを身にしみて思ったので、私も必死に頑張っていきたいと思います。


由美さん:本当にいつも感謝をしています。裏方で支えている大勢のスタッフの皆さんの力を感じ取って、この新しく生まれ変わった「パナソニック ドラマシアター」を、私も初心に返っていいドラマをつくっていきたいと思っています。

松井さん:先ほどの繰り返しになるのですが、見てくれている方が安心して見ていただける演技をしたいと思います。

内藤さん:弥七という役は先代の中谷さんがつくり上げた強烈なイメージがあります。みなさんの心の中にある弥七を大切に踏襲していきたいと思っています。前に弥七という役を作られました宮川先生になぜ風車なんですかと尋ねたことがあるのですが、あれは人を殺めるためのものではなく、通信のためのもので、「子供に優しいものだからです」とおっしゃっていました。それをうかがったときにこれは弥七を演じる上でのヒントだなぁと思いました。人に対する優しさを大切に、皆さんの中にある弥七のイメージを壊さないよう演じていきたいと思っています。

磯山さん:早月というキャラクターは、元気で、明るくて、活発で、おきゃんな女の子という設定なんですけど、自分でいうのも何ですが、私自身も元気なキャラクターなので、どんなシーンでも元気さ、明るさを忘れずに演じていきたいと思っています。新助さんとのシーンも多いので、「2人を見ていると面白い、ほっこりするなぁ」と言われるように頑張っていきたいと思っています。