なぜ、水戸藩主・光圀は、隠居せねばならなかったのか?
『それは「水戸光圀 中納言拝命」から始まった』智への探求心・彰考館。
格式と品を合わせ持ちながら人々と共に生きていく光圀。
不正を許さぬその意固地なまでの道義観の影には、兄を差し置いて藩主
になったことへの後悔が…。
常に百年先を見ていた光圀と、五代将軍綱吉・老中柳沢吉保の確執。
老中稲葉正休による大老堀田正俊惨殺は陰謀の始まりでしか
なかったのだった…。
光圀生涯を賭けた『大日本史編纂』の大事業・「日本」という国の姿を探る大志。
光圀を旅へと駆り立てる壮大な夢。
|