江戸末期、とある城下町。
深山の獣道をゆく又市は、侍に追われ逃げ惑う農民から 書状を
手渡された。
その頃、城下町でおぎんが人形芝居をしていると、河原に水屍体が
あがる。

口々に七 人ミサキやミサキ御前の祟りを口にする町人達。
戯作者の山岡百介はそんな声をいぶかしんでいた。
そこに「これは祟りなんかじゃない、姉さんを殺したのは侍だ」
叫ぶ少女が現れる。
奇怪な町民達の様子を見た、又市とおぎんは、町に伝わる
忌まわしい伝説を聞く。

百年ほど前、淫祠邪教の信徒となった城主が乱心し、地下牢に幽閉
された。
ところが番兵の隙をついて刀を奪い脱走した城主は、領民を斬り殺す
など狂行を繰り返した。
そして、七人の農民に竹槍や農具で殺されたという。
その乱行に及んだ城主の名は川久保弾正、そして今の城主の名も
北林弾正。
しかも 一昨年にも七人、謎の死を遂げているらしい。
奇妙な一致は何を意味するのか?
果たして三人は真相に至ることは出来るのであろうか?


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